超絶表現のグルメ漫画、さぼリーマン飴谷甘太朗を君は読んだか?

 百花繚乱のグルメ漫画

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今はグルメ漫画戦国時代。あらゆる雑誌で食をテーマにした漫画が連載されています。学校で、職場でそして異世界で、サラリーマンが、女子高生が、そしてエルフや女騎士が食べて食べて食べまくる、そんな時代になっています。クレヨンしんちゃんの野原ひろしカイジのトネガワやハンチョウもこの流れには逆らえないようです

 

そういったたくさんあるグルメ漫画の中で異彩を放つ、『さぼリーマン 飴谷甘太朗』を紹介していきたいと思います。ちなみにこのマンガの原作の方はトネガワとハンチョウの原作も担当してらっしゃる萩原天晴さんです

 

さぼリーマン 飴谷甘太朗(1) (モーニングコミックス)

さぼリーマン 飴谷甘太朗(1) (モーニングコミックス)

 

 

主人公はクール系メガネ男子。外回りの営業の仕事なのですが、きっちり仕事をした後の余った時間でスイーツ探索(つまりサボり)に勤しむというナイスガイです。まずは百聞は一見にしかず、度肝を抜かれたシーンを見ていきましょう

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 これを見てもらえば分かる通りとてつもなくシュールです。おしるこに口をつけたとたん滝に打たれる修行僧のように頭から汁が降り注ぎ、その後スライムに捕食されて消化された人みたいに跡形も無く消えてしまいます。残ったのはおしるこで作られた主人公の顔。この表現を見た時シュールすぎて度肝を抜かれました。欠点を言えばうまいのかまずいのかよくわからないところです。ちなみに主人公のメガネが餅で表現されるという小ネタが挟まっているのが地味に好きなポイントです

 

孤独のグルメなどのように落ち着いた感じでおいしさを表現するリアル系や、逆に「こいつメシに媚薬でも盛られてんのか?」と思うくらい恍惚とした表情でおいしさを表現するオーバーリアクション系、幅はありますが食べた当人のリアクションで表現したりするのが今の主流だと思います。そしてこれは食戟のソーマなんかに近い、食べた人の心象風景を全力で表現するファンタジスタグルメ漫画です

 

心象風景タイプの表現のはじまり

 

食べた人の心象風景でおいしさを表現するのはおそらくアニメ版のミスター味っ子が源流の1つになっていると思います

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とにかく表現がオーバーで、基本的に料理は光を放っています

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また、料理がうまい場合はとりあえず口からビームを出します

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 時にはマーライオンのように水を勢い良く出します

 

とにかくビームを放つグルメアニメですが、この作品の監督はロボットアニメ界の重鎮である今川泰宏監督。演出がブッ飛んでいることで有名な人ですが、おそらくロボットアニメ的なセンスでグルメ漫画を表現してしまったのでビームが頻繁に放たれることになったのでしょう

 

他にも

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料理を食べた人がスターを取ったマリオになったかのように光り、穴という穴からビームを出しています

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どう見ても薬物使用の疑いがある、回転寿司のレーンが七色に光る表現です。東南アジアに入り浸るバックパッカーが焦点の合わない目で「この前回転寿司に入ったら七色の寿司が流れててさ~」とか言ってそうです

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そして食べた人は寿司でサーフィンを始めますたぶんこれを読んでいる人は意味が分からないと思いますが大丈夫です。僕もよくわかりません

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また、料理のうまさに空中浮遊しながら移動し、メシをかっこむシーンもあります。ダルシム麻原彰晃レベルの大道芸です

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最後はやっぱりビーム大阪城が浮遊&崩壊して和風のラピュタみたいになっています

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そこから大阪城が急に巨大な人型に変身。原作がグルメ漫画であることを忘れて完全にロボットアニメになっています

 

とまぁこんなシーンがいっぱいありすぎて紹介だけでブログ2~3記事になってしまうのでこれでやめておきますが、こういったグルメ漫画でのブッ飛んだ心象風景の表現のルーツはここらへんにあると思います

 

シュールさに全振りした心象風景の表現

 

という訳でまたさぼリーマン 飴谷甘太郎の話に戻ってくるのですが、こちらの漫画も負けていません。それどころかシュールさに関しては他の追随を許さないパワーがあります

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主人公がきんつばを食べた時のシーンです。相変わらずうまいのかまずいのかよくわからないですがきんつばを通過して自分自身がきんつばになってしまいます。超絶シュールですが、つまりオタクが言うきんつばがうますぎて完全にきんつばと化したw」みたいな感じだと思います

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いちごミルク金時白玉の回ですね。口にした瞬間いちごと小豆と白玉がスイーツを使ってカーリングを始めます。たぶんこの左の文章、画像を見ずに読んだら「????」と混乱してしまうと思います。ちなみに他では見ないタイプのこのシュールさ、マグリットやダリあたりの影響もあると思いますので貼っておきます

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シュルレアリスムの代表的な画家であるマグリット後世日本のグルメ漫画に影響を与えるとは思っていなかったでしょう

そしてさぼリーマン 飴谷甘太朗は言語センスも抜群です

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肉付きのいいイチゴを「いい筋肉」と表現するこの斜め上のセンス。これはバキで恋人への消えない思いを「歯痛」と表現した時以来の斜め上っぷりです。この特殊な言語感覚からもうまいのかまずいのかさっぱりわかりません

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ちなみにバキのシーンはこれです。ロマンティックさがマイナスに振り切ってるセリフに「うれしい……」と応えるヒロイン。完全に脳筋系のバカップルです

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他にもこの「究極完全パウンドケーキ待機状態」など、どう考えても一生やらないであろうアクロバティックなポーズなのに「うん…確かにこの格好は究極に完全にパウンドケーキを待ってるポーズだ…」と納得してしまう言葉のパワーがあります

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このページなんかはキレたフレーズの玉手箱みたいなものですね。全ての言葉が冴え渡っています。この中だと「レッツゴー大納言…!!!」がお気に入りで、僕自身もあんぱんとかを食べる時に別に大納言あずきじゃないのに使ってしまいます

 

 

 

おわりに

と、まぁこのように素晴らしいセンス超絶シュールな心象風景を描いたナイスなグルメ漫画『さぼリーマン 飴谷甘太朗』ですが、残念なことに既に連載は終了しています(未見ですが今ドラマもやってるようです)

 

ただ、全2巻なので、サクッと読めますし何よりこの記事で紹介したシーンはごく一部なので本編のめくるめくシュールなグルメ世界をぜひ味わって欲しいですね

 

それにこのシュールな部分が無かったとしても主人公のキャラがめちゃめちゃ立ってますし、コメディタッチで描かれる人間模様もいい感じで普通に漫画として面白いです。また作中で出てくるスイーツは全て実在するものなのでグルメガイドとしても使えるという実用的な一品です。

 

甘太郎と同じものを食べて「レッツゴー大納言…!!!」と呟けばあなたの意識もすぐに亜空間へ旅立つことができるでしょう

 

ではまた次の記事でお会いしましょう

 

さぼリーマン 飴谷甘太朗(1) (モーニングコミックス)

さぼリーマン 飴谷甘太朗(1) (モーニングコミックス)

 
さぼリーマン 飴谷甘太朗(2) (モーニングコミックス)

さぼリーマン 飴谷甘太朗(2) (モーニングコミックス)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2次元好きのオタクが初めて地下アイドルのイベントに行った話

地下アイドルってひょっとしてヤバいの?

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この間「地下アイドルはヤバいよ…」という話を色々な人から聞いてしまい怖くなってちょっとぼかしつつTwitterで↓のようなことをつぶやきました。

もちろん同意してくれる方もたくさんいたんですが、一部の地下アイドルにハマっているオタクたちから文句を言われまして

「は?お前は見たのか?ソースを出せ!嘘だ!嘘だッ!

ひぐらし雛見沢症候群になってしまった人

「ま、俺が推してる◯◯ちゃんは、まだコウノトリが赤ちゃんを運んでくると思っている純粋な子だけどね」

人前で露出の高い格好で歌い、金を取って握手をするような女の子を純粋だと信じ切ってしまう素直な人

コポォ…アイドルは…処女…コポォ…

とオタクを通り越してクトゥルフ神話の邪神みたいになってしまう人

などなどたくさんの苦情を受けた上に

「お前は地下アイドルの真実“トゥルー”を知らない…!」

と地下アイドルがたくさん出るイベントに強制連行されることになってしまいました

行くぜっ!地下アイドルイベント

イベントの会場に着くとオタクが行列を作っていました

ちなみに場所は皇居の近くだったんですが、オタクの集合体が禍々しい瘴気を生み出していて、まるで天皇を呪殺するために集まった呪術師のような感じでした

とは言っても若い大学生くらいのオタクも多く、小綺麗な感じの人もたくさん見かけたので

「自分が想像してたよりも普通の人もかなりいるなぁ…」

と思わずつぶやいてしまいました

するとすかさず同行してくれたオタクのAさんが説明に入ります

握手やチェキという接近イベントがあるので、アイドルのオタクはその他のオタクに比べて身だしなみに気を使うことが多いんですよ

確かに僕や僕の周囲にいるような、とらのあなの同人誌コーナーで、えっちなサンプルを血眼で吟味するだけが生きがいようなタイプのオタクはほぼ見当たりません

それどころか女性ファンの姿すらチラホラ見当たります

見た感じファッションやメイクも推しのアイドルに寄せているようで、女性声優やラブライブのイベントでもこういった女性を見かけましたが、アイドルが女性にとっての憧れの対象になってて、一種のロールモデルになっているのだと思います。

ちなみにイベントの料金は当日券で3000円。8グループ観れるのでお手頃な価格だと思いました。

いざライブ!

実際ライブが始まると「タイガー!」「ファイヤー!」と謎の叫び声が聞こえます。

「うわなにこれ…」とビクビクしながらこの初体験を味わっていると、オタクのAさんが解説を入れてくれます。

「これは地下アイドル現場だと必ず行われる『MIX』というやつですね。他にも『うりゃおい』『PPPH』『ふっふ~ふわふわ』なんかがあります」

ただオタクが叫んでるだけなのに必殺技みたいに名前つけすぎでしょ!と思ったんですが、口には出さず適当に「へぇ…深い…」とその場をやり過ごしました。

ちなみにオタクたちがホラー映画のクリーチャーや、座敷牢に閉じ込められてるタイプの人みたいに激しく奇妙な動きをしてて、それにも驚いたのですが、ああいった動きにも1つ1つ名前が付いてるんだそうです。

途中で推しがいるグループが出たのか、持ち時間の20分ぐらい延々と「ア゛ーーーーッ!!◯◯ちゃんかわいい!!!」と叫んでいる人がいたので僕が顔を青くして震えていると、オタクのAさんが「ドルオタは推しの娘が出た瞬間にIQが8ぐらいまで下がるんですよ」とフォローを入れてくれました。

そんなこんなで地下ドルのライブを歌も踊りもけっこう楽しみ、最後の方は僕もサイリウムを振ってノっていました。

オタクのAさんに「どうでしたか?」と感想を求められたので「いや~楽しかったですよ。ただみんな歌がけっこう下手なのと、なぜかユーロビートの曲調が多いと思いました」と答えると、「歌が上手いとオタクには引かれるんですよね。やっぱり自己肯定感が低いオタクは心の底で自分が見下せる女を求めてるフシがあります。あとオタクは音楽を理解するセンスが壊れているのでユーロビートでしかノれないんです。」と爽やかな笑顔で答えてくれました。

待ちに待った物販

「ライブも終わったしメシでも行きますか?」と撤収モードになっていると「何言ってるんですかッ!物販に行かないなんて今日来た意味ゼロですよッ!」と激しく怒られました。

物販はもちろんアイドルのグッズも売ってるんですが、握手ができたりチェキが撮れる接近イベントがいろいろな理由でメインらしく、それはアイドルと直に触れ合えるオタクとしても、ごっそりここで稼げるアイドル側としても物販こそがメインらしいです。

「じゃあ記念って意味でも握手してチェキるか~」と軽い気持ちでオタクのAさんが推してる娘の列に並びます。

しかし並んでるうちに「ってかそもそもファンでも何でもないし何話そう…」と不安が芽生えてきます。

そしていざ自分の番が来た時「アッ…アッ…」となってしまいましたが、ぎゅっと手を握って笑顔で「どうしたの~?今日は初めて?」と話し掛けてくれます。

さすがにコミュ障の僕もその優しい対応にようやく話せるようになり、最後の方は調子に乗って「初めて生でアイドル見たんだけど、ワンオクのライブより良かったよ」とかワンオクのライブなんて行ったことないのに超適当なことを言ってしまいました。

いや~、これは危ないですわ。

僕は訓練されているのでドハマリはしませんでしたが、自分が応援してるアイドルのステージを見て、握手できてお話できる。

これはそこら辺の弱いオタクだと簡単に「ガチ恋した…」とか言いながらコロっといってしまいそうですね。

オタクのAさんもニヤニヤしながら「どうでしたか?オタクは普段女性と触れ合う機会がゼロで、なおかつ好意的に話を聞いてくれる女性も生活圏の中に皆無。なのでこういった接近イベントを経験すると、麻薬中毒患者のようにアイドルとの触れ合いを渇望するんですよ」と言ってきます。

興が乗ったのかさらにオタクのAさんが「2次元のアイドルが好きな人ほど接近イベントがある地下アイドルにハマる素養があると思います。アイドル好きには単にアイドルという神格化された存在が好きだったり、推している自分が好きだったり様々な理由がありますが、2次元では決して得られない肌のぬくもりや、自分の話に即レスしてくれる肯定感と速度感があるので、もうただのデータで構成された女なんかには戻れない人も多いですよ」と興味深い話を続けます。

「なるほど…。一度生身の女に直に触れてしまうとマウスクリックやスマホタップでしか干渉できない女には戻れない…。オタクはやっぱり強がってはいても、結局データの女よりタンパク質の女なんですね…」と美味しんぼのカレーの話を思い出しながら適当に相槌を打っていきます。

ちなみに僕が思い出してた美味しんぼの話はコレ

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ちなみにチェキも撮って、チェキにはアイドルからのメッセージが書かれるのですが、僕の会話も顔も一切褒める所が無かったのか服装タイプすぎ♡」と書かれていて、どうにかしてオタクを肯定しようというその心遣いに泣きました。

オタクなんてちょろいので、女の子が「えー!すごい!酸素を二酸化炭素に変換してるとかすごすぎるよ~!」と言って普通の人は皮肉だと捉えることでも、女の子から褒められることなんて無いので「いやぁ…それほどでも」 と赤面しながら真に受けちゃったり、「お前こそが俺の酸素!!」アスペみたいな返しをしたりすると思います。

おわりに

という訳で地下アイドルイベント楽しかったです。

こりゃハマる人いるな~。と納得しまくりでそりゃ前田敦子はキリストを超えたとか山口百恵は菩薩である」とかアホなことを言い出す人も出てくる訳ですな、って思いました。

しかしそういう魅力的な側面がありつつもそばに深い闇が横たわっているのも事実。

どこぞの地下アイドルがオタクと繋がって妊娠中絶して、激怒した事務所から契約解除されたニュースが流れたり、ドキュメンタリーで『手ブラチェキ』などのえっちなお店まがいのサービスが放映されたり、表に出てる情報だけでもその闇の深さは計り知れないです。

こういうグレーゾーンの楽しみだからこそ、用法用量をよく守って適度に付き合ってゆくのが正しいのかもしれませんね。

 

 

 

 

マックはスマイル0円をやめろ

 

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僕が外食をする時に一番わくわくする時間、それはメニューを見ている時だ。

みなさんもそうに違いない。「このハンバーグおいしそう…!」「あっ!この前無かった新メニューだ!」どの飲食店に行ってどんな文字列を見ても胸が躍るし、これから自分が料理を食べる姿を想像すると、自然と口の中に唾液があふれてくる。

しかし僕が唯一許せないメニューが1つだけある。

それは「スマイル ¥0」という名前のメニューだ。

笑顔はタダじゃねぇ!

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この「スマイル ¥0」という文字列を見るたびに悲しくなって泣いてしまう。

何故かと言うと店員の胸の中を想像してしまうからだ。

今では僕もすっかりコミュニケーション弱者だということが分かったので諦めてしまったが、昔は一念発起しコンビニでバイトをしてみたことがある。

こういった客商売とは不思議なもので、客なんて一切来て欲しくないのに自分の本心とは全く逆の文句、つまり「いらっしゃいませ!」と言わなければならない。

「来るな来るな来るな!俺の勤務時間に来た客は生きて帰さない!!!」と念じているのにも関わらず無情にも客は続々とガリガリ君を買いに来る。

そして「ラッシャッセー…」と「一応『いらっしゃいませ』と言ってますよ」みたいな感じで抑揚のない発声をするのだ。

また、退店時には「ありがとうございます!」と言わなければならない。

本心では「お前が来たせいで余計な仕事が発生してしまった!二度と来るな!不幸が訪れろ!今買ったガリガリ君を食ってる途中で地面に落とせ!!」と客の背中に呪詛を送りながらも頭を下げて「アッシター…」と抑揚のない声で見送るのだ。

こんな勤務態度だったので僕は3日でコンビニをクビになったが、ここまで極端ではないとはいえ、誰しも客商売に従事している者ならば多少はこんな思いを抱いた経験があるのではないだろうか。

本心と業務上の命令が真逆で、心と身体が引き裂かれるような苦痛に襲われるのだ。

 ちなみに僕がコンビニを3日でクビになるほど自他共に認めるコミュニケーション弱者であることは前回の記事が詳しい。

subnacchi.hatenablog.com

 コミュ弱者が現代社会で生きるのは辛い。負の瘴気をまとっているのでまともな人間関係を築くのは不可能だし、歩いた後は草木が枯れ、頭上を飛ぶ鳥が突然落ちてきてたり、墓場の近くを通ると「お前も早く来い」と死者たちの声が聞こえてくるのだ。

閑話休題

おそらくマックの店員も、できれば笑いたくないのに「スマイル下さい」と言われたが最後「俺は会社の命令で笑うが、この後お前が一度として笑えないような人生を送ることを願っている」と思いながら表情だけ取り繕っているに違いない。

もしイキった中高生が集団で「お姉さんwwスマイル1つwお持ち帰りでw」とへらへらしながら言ってきても「申し訳ないんですが、スマイルは店内限定の商品となっておりまして…」と大人の対応をしながらしょうがなく笑ってあげるだろう。

しかし「あ~、ちょっと笑顔足りないな~wスマイルLサイズでよろしくwww」などと続けてきたらどうだろうか?

「ご一緒に拳はいかがですか?」と言いながら顔面に鉄拳をブチ込みたくなることは間違いないだろう。

小生意気なクソガキがスマイルを注文してきて笑ったら「う~ん、100点満点で3点。ちょっとこの店舗は従業員の教育のレベルが低いかな」と言い出したらどうだろう?

ドナルドの格好をした猟奇性犯罪者に誘拐されてスナッフビデオを撮られろ!」とクソガキの顔面がケチャップまみれになるまで殴りたくなってもしょうがないと思う。

1円玉を拾うのに1円以上のエネルギーを消費するという話もある。

自分の本心に逆らって表情筋を動かし、楽しくもないのに笑う、その行為のコストは0ではない。すなわちスマイルは0円ではない。スマイルプリキュアのDVDも税込み3990円だし、スマイルは0円でないのだ。

現代におけるサービス業従事者は社会の奴隷なのか?

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そもそもマックで働いてる人はみんなこの仕事がやりたくてやりたくてたまらなくて働いている訳ではない。

生活するためにお金が必要で、しょうがなく自分の時間を切り売りしているのだ。

生まれた頃からポテトが揚がる時の音を子守唄にして育ちました。小3の頃には世界各国のバンズの直径を暗記し、これまでマックで働くために一生懸命勉強してきました。ちなみに趣味は家庭菜園で、今栽培しているのはピクルスです

なんて人は存在しないし、たとえ存在しても異常者なので面接で落とされる。

もし幸運にも「採用。じゃあ明日からこの店舗に行って」と言われても、行った場所が精神科だったりするに違いない。

したがって通常の人は勤務時間以外が本当の自分。だからなるべく働いている間は消耗したくないのだ。

ここで「スマイル0円」という文句への懐疑がまた立ち上がってくる。

笑いたくもないのに業務命令で笑うのは、労働者にとって多大なコストがかかるというのは前の章で説明させてもらった。

その心身への負担は、男性向けのコンテンツに頻繁に登場する、恥ずかしい写真を撮られて脅され、むりやり笑顔でピースさせられるヒロインに近いものがある。

しかし企業は傲慢にもスマイル0円を要求してくる。

なぜこういった現象が起こるかというと、企業や経営者は、正社員ならば月給を、アルバイトならば時給を払えば定額使いたい放題。HuluやAmazonのプライムビデオみたいなものだと思っているのだ。

現在の日本のサービス業従事者は経営者に比べ立場が弱いし、出る杭は打たれるという国民性もあってなかなか「俺はなるべく働かないぞッ!」という高潔な意志を貫くことが難しい。

なので苦渋の思いで笑顔を作りながら「ありがとうございます!」と発声するのである。

皆がしぶしぶやっているのに恥ずかしげもなく「スマイル0円」なんて謳い文句を掲げているのである。

こんなキャッチコピー、何のことはない。奴隷商人と同じで「へっへっへ、旦那様。うちには笑いたくないのに笑うようにしつけた行儀の良い奴隷がたくさんいますぜ」と全く同じ意味なのだ。

ちなみにこの耐え難い苦痛を我慢するコツは「俺は今表情筋を動かしながら声帯を振動させているだけだッ!」と自分に言い聞かせることで、これを行うことで心と身体がバラバラになって爆発四散することを防ぐことができる。

それでも不遇な人生に勝つ

では我々は奴隷のままなのか。決してそれで終わりにしたくはない。まずは僕がペイントで2秒で作ったフローチャートを見てもらおう。

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大体の人がゲームオーバーにたどり着いたと思う。見出しが詐欺で申し訳ないが、特に逆転する方法は無い。

今回の人生は運が悪かったということで、Amazon練炭を購入したり、富士の樹海へ旅立った方が建設的だと思うし、廃人になるのと引き換えに快楽を得るタイプの薬品を使って現実逃避するのもいい考えだと思う。

こういった行動が反社会的だと思うならば、合法的な方法、例えばアニメの美少女に耽溺したり、イケメン同士が裸で絡み合うタイプの妄想を一生し続けるなどの方法を取っても良い。

苛立ちを何とかするには、穏やかに死んでいくしかないのだ。

話がネガティブな方向へ傾いてしまったのでお詫びと言っては何だが、接客業にありがちなイカれた客へのメンタルコントロール術を伝授しよう。

クレームに悩まされる労働者は多い。

マックだったら「ポテトが冷めている」「注文を取る時のお前の態度が気に入らない」なんかが定番だろう。

さらにレベルが頂点まで達したイチャモンまでいくと、「これのどこがハッピーセットなんだ!俺の考えるハッピーセットはパンの間に万札が挟まってたり、紙コップのフタを開けると砂金がなみなみと入ってるやつで、これじゃ全然ハッピーにならないんだが?」という理解不能なものになる。

対処はだいたい相手の気が済むまで平謝りすることだが、この際にメンタルが強靭でないと心が折れてしまう可能性がある。

そこでメンタルを支えるコツを伝授しよう。表情と動作はすまなそうな感じを全力で出しつつも心の中では別のことを考える。

「俺はこうしてマックのレジなんかをやっているが、それは仮の姿。将来はなろう小説で一発当てて富豪になる大作家様なんだぞッ!」や「描いた絵がpixivで10users入りしたことありますwww」「Twitterでフォロワー127人もいます。ツイートがやらおんに掲載されたこともありますし、崇め奉ってもいいですよ」などの、多少しょっぱくても自分を肯定してくれる事柄を祝詞のように唱えることだ。

これで少しでもあなたのメンタルへのダメージを軽減できれば幸いだ。

おわりに

これで僕がマックはスマイル0円をやめろと主張する理由は分かって頂けたかと思います。

そもそももうこのフレーズが定番化してるので逆にスマイル1000円とかにした方が話題になると思いますし、「は?スマイル?あんたは1000円だよ。…彼氏だけには0円だけどね…///」とか言う店員が現れたらそれこそ話題性かなりあるはずですよ。

という訳で今日の記事は終わりです。

また次の記事でお会いしましょう!

 

 

 

コミュ障は松屋以外に行くな

 

 

人生で大切なことは全て松屋で教わった

突然だけれど僕は松屋が世界で一番好きだ。

マックよりもサイゼリヤよりも吉野家よりも、イオンのフードコートよりも松屋が好きだ。

それはなぜかと考えると、松屋がコミュ障のために特化した作りになっていることが理由として挙げられる。

松屋はチェーン店であり全国どこでも共通したサービスが受けられ、不測の事態に陥ることが少ない。

また食券制を採用しているため、人間相手に注文や会計をする際に発生するコミュニケーションコストが大幅にカットできる。

生命を授かった時から「ウェ~イwウェ~イwww」と発声し、以後は少ないボキャブラリーながらもノリと人脈だけで全てを解決してきたコミュニケーション強者にはこれが分からないかもしれない。

しかし、人間にはヒットポイントやマジックポイントのように、生まれながらにしてコミュニケーションポイントというものが間違いなく存在し、その上限は人それぞれ全く違うのだ。

コミュニケーションポイントが生まれつき高い人間はいくら人と接しても全く尽きることがなく、厚顔無恥にもFacebookで「最高の仲間たち!」と言いながら海辺でバーベキューしている写真をアップする。

もしこれを僕たちコミュニケーション弱者がやったとしたら最悪即死、そこまではいかなくても寿命が30年は縮み、余生はよだれを垂れ流しながら鉄格子の付いた病院で送ることになってしまうだろう。

ちなみにコミュニケーション弱者のお手本は、水木しげるの漫画に出てくる、いつも犠牲者になる陰気なメガネのキャラである。

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常に負のオーラを発し、下を向いて歩き、非常に少ないコミュニケーションポイントながらも、次の日も生きれるように毎日人との関わりを最小限にするのに命を懸けている。

そしてコミュニケーション強者が現れると、外敵が侵略しに来た森の小動物のようにいそいそとその場を全力で逃げ出すのだ。

コミュ障が松屋に行くべき理由その1『チェーン店で不測の事態を避ける』

まずコミュニケーション弱者が一番避けなければいけない飲食店は何かと言うと、ズバリ個人経営店である。

入るやいなや「外寒かったでしょ?」とフレンドリーに接してくるおばちゃんや、「ここらへん住んでるの?」などと聞いてくる店主は全てコミュ弱者にとって敵である。

コミュ弱者にマニュアル以外の会話をさせるのは小学生にフェルマーの最終定理を証明させるような無理難題で、弱気に「アッ…ハイ…」などの定型句でしかその場を取りつくろえない。

ガンガンいこうぜ!といった感じで押しが強く、こちらの反応が鈍くても一方的に話しかけてくるタイプのNPCだと、コミュポイントが0になってヘロヘロになり、コミュポイントの回復を待つため次の日は有給を申請することも珍しくない。

さらに個人経営店は、松屋のように店の外やホームページにメニューが掲載してあるところが少ない。

つまり入って何が出てくるかは一種の博打のような側面があるのだ。

「おっ、隠れ家的ないい雰囲気のメシ屋あるやんけ~」

と入ったが最後、異臭がする得体の知れない料理が出てきて「これはドラクエの毒の沼地をイメージしたコラボメニューか?はたまたナウシカ腐海のコラボか?」という悲惨な目にあってしまう可能性もある。

そこまではなくても普通にマズい料理が出てくることは割とあり、しかもマズい場合なぜか高確率で店主がフレンドリーで「どう?うちの自慢のメニューは?」と聞いてくるパターンが多く、その場合コミュ弱者は悲しいことに「アッ…ハイ、ウマイッス…」と引きつった笑顔で答えるのだ。

もちろんこの場合帰ったら鬼神のような表情で食べログに低評価のレビューを投稿したり、Twitterで「この店マズすぎて一口食べて帰ったwww」などと架空の武勇伝を書き込むことは絶対に忘れない。

幸運にもあまり話しかけられず、味も良い個人経営店に当たった場合を考えてみよう。

不満はないためいいペースで通う。しかしある一定期間通うと絶対に出る言葉がある

それは「いつもありがとうございます」という言葉である。

この言葉はコミュ弱者にとっては滅びの言葉「バルス」と同義であるため、目をやられたムスカのように退店して二度とその店には訪れない。

コミュ弱者は自意識も強いため店員に認知された時点で食事の場所の候補から外してしまうのだ。その他大勢のモブとしての認識から1人の個人としての認識に変わることは耐え難い苦痛である。

ここまで読んできたあなたには理解できてるかもしれないが、個人経営店はどのルートを辿っても悲惨な運命が待っている。

もちろん認識されないように、毎回整形して行く、「ここらへんに住んでるの?」と聞かれたら「いいえ、火星です」などアクロバティックな回答をして会話を拒否するなどの手段があるが、通報される可能性も格段に上がってしまう。

そもそもこんな大胆なことができたらコミュ弱者ではないのだ。もうあなたを優しく迎えてくれるのは松屋しかない。そのことを胸に刻んでこの先を読んで欲しい。

コミュ障が松屋に行くべき理由その2『文明の利器、券売機の存在』

券売機は神の機械である。

人間を介さずに注文、会計ができる。自他共に認めるコミュ弱者の僕は券売機が無かったら今まで生きながらえていなかったかもしれない。

普通の飲食店だと店員を呼び、注文したいメニューを発声するというプロセスがあるが、コミュ弱者にはまず店員を呼ぶところからハードルが高い。存在感が希薄で声も通らないため店員がこちらに気付かないのだ。

そのため手を上げて顔を真っ赤にして震えながら「スッ…スミマ、スミマセェン…」と叫ぶのである。もうここでコミュポイントは尽きかけ器の底が見え始めた状態だ。

店員を呼んでもなかなか気付かれないぐらいならまだ良い。入店しても気付かれないため「いらっしゃいませ」はおろか水も出てこない。

常日頃から波風を立てないように、植物のような生き方をしているせいで入店の際に音も無ければ気配も無いという、まるで忍者のような存在へと成り果ててしまったのだ。

ようやく苦労して店員を呼び注文するところまでこぎ着けても、まだまだ苦難はある。コミュ弱者は発声が明瞭でないため何度も聞き返される。

しかも注文したいメニューが「秋の味覚!とろ~り3種のきのこのふわふわオムレツ」なんていうファミレスでよくあるタイプの名前だった時は最悪だ。

何度も聞き返されながら頑張って正式名称を伝えても店員が「はい、きのこのオムレツですね」と略称で確認されてしまい、恥ずかしさでその場で爆発したい気持ちになってしまう。

このように注文までで恐るべき量の仕事をこなさなければいけないことが分かっていただけただろうか?

コミュ弱者の中にはこの複雑な仕事を果たせず、料理が来る前に餓死して白骨化し、他の人が話しかけても「へんじがない、ただのしかばねのようだ」と返すだけの物体となって永劫に飲食店のカウンターに残り続けているケースもあると聞く。

そして恐るべき幸運で注文に成功しても、次は会計という大事業が待っている。

ここでもコミュ弱者は注文時と同じような困難に悩まされるのだ。いっそのこと食い逃げをした方が捕まる可能性を考えても楽なんじゃないか?辛い思いをしすぎてそう考えてしまったことも1度や2度ではない。

しかし松屋には券売機があり、お金を入れてタッチパネルを操作するだけでこの煩雑な作業から開放されるのだ。

ボタンを押すだけで洗濯ができる洗濯機、ボタンを押すだけで米が炊ける炊飯器、タッチパネルを操作するだけで注文と会計ができる券売機とはこれらに匹敵する革命的な発明だ。

僕はその偉業を称えるために毎朝起きたら券売機を発明した人の方角に手を合わせて祈っている。

「こんな弱者の僕を今日も生かしてくれてありがとう」

と、明瞭でない、店員には聴こえないか細い声で祈っている――

おわりに

という訳で今回はとある人が「松屋はコミュ障にも優しい」と言っていた事に対し、「いや、確かにそれは事実だけどお前の軽い認識とは違う。僕のはもっと根が深い問題なんだぞ!」ということを証明するために書きました。

なので記事を書く前にも松屋に行ってきたんですが、タッチパネルに触れるだけで券売機の暖かみが伝わってきて、牛めしの並をタッチして券売機から聞こえてきた「オカネヲイレテクダサイ」という機械的なメッセージにも母のような慈愛が感じられて泣いてしまいましたね。(ちなみにその後めちゃめちゃATMまでダッシュした)

 

 

 

 

 

 

 

ついに判明、叩かれないための自撮りの極意

 

 

自撮りをアップしたらなんか文句言われてる…。

「女は自撮り貼ればフォロワー増えるんだから楽だよなw」って言われて貼ったんだけど全然増えない…。それどころかいいねもつかないし「かわいいね」って言ってくれる男も現れない…。

自撮りを上げてチヤホヤされたいが、決してブスとか死ねとか言われたくない!

世はSNS戦国時代。手軽に情報発信できるようになったおかげで毎日毎日クソみたいな自撮りがインターネットという下水道に大量に流れ込んでいます。しかし同じ自撮りというクソでも、賞賛されているクソもあるのに対し、ネットの悪意に袋叩きにされているクソもあります。

一体なぜこの違いが生まれるのか、まずは叩かれやすい自撮りに関してタイプ分けをしていきたいと思います。 

叩かれやすいタイプの自撮り

 

1.「はぁ…わたしブスすぎ…」

はい出ました。もはやおなじみ感すらある「ブスすぎてつらい:;(∩´﹏`∩);:」と言いながらキメ顔の自撮りですね。自撮りしてる本人は「ブスすぎ」と客観視できてる風のコメントを付けることで「うおおおおお!これで!私の!自分自身が可愛すぎる!と思ってる!自意識を!完璧に!隠せたあああああ!!!」と思っているかもしれませんが、キメキメの表情、光最大、寝起きすっぴんと言ってる割にはカラコン入れてナチュラルメイクもしっかりとしている、などの情報で見ている側には全てバレています。

コメントでは嘘はつけますが、写真は決して嘘をつきません。

そして自撮りを上げた後は「そんなことないよ~!」とか「いやいや、なに言ってんのかわいすぎかよ」などのコメントを期待し、ひたすら血眼になって傍から見ると「あの人スクフェスやってるのかな?」と思われる勢いでスマホをタップして反応を待ち続けます。

このタイプの妖怪は割と広く知られているので、最近は数を減らしてきているようです。

2.「今日盛れた~w」

「ブスすぎ…」と言っちゃうタイプの逆で自撮りに対して肯定的なコメントを付けるパターンですね。これは堂々としてて個人的には好感が持てるんですが、インターネットは心の狭い人間が大量に存在している危険な場所なので「女性が自分自身の容姿に対して言及することそのもの」がNGです。

いくら容姿の良い人間が「今日ちょっと作画いいかもw」と自撮りを貼っても魑魅魍魎のようなインターネットの住人が「この程度でかわいいアピールとかww」「そんなに承認欲求を満たしたいのかッ!」と上から目線でコメントする様子が目に浮かびますし、「お前の作画より、ナウシカ巨神兵が崩壊する場面の作画の方が上なんだが?」と言葉が通じないタイプのクリーチャーを呼び寄せる可能性すらあります。

いっそのこと「メイクして外に出たら私の美しさでブスが全員死んだwww」とか「めっちゃ行列できてんな~と思ったら石油王が2000人ぐらいプロポーズしてきたwww」などと言いながら自撮りを貼れば逆に突き抜けて人気者になれるかもしれません。

3.「地震大丈夫?」

お前いま自撮り貼る必要あるか???と全く必要性が感じられなかったり、本文と全く関係ないのに貼られる自撮りは叩かれます。今まで「地震大丈夫?」以外で話題になったものだと、「イヤホンこわれたっ( ; ; )」と言いながらイヤホンが全く写っていないキメ顔が貼られたり、「エスカレーター乗ってきた♫」とアヒル口&どアップが貼られたり、思わずブロリーに変身して「無駄なことを…!今楽にしてやる!!」と叫びたくなってしまいます。

4.男のSNOW自撮り

 

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以上のことでよく分かったと思いますが、男のSNOWの自撮りは強盗殺人よりも罪が重いです。絶対やめましょう!

では叩かれない自撮りとは?

まずこれまで見てきたダメなパターンを回避するのが重要ですが、これだけだと「じゃあ結局どうすりゃいいんだよ!?」となると思うので、それについて書いていきます。

1.Instagramを使う

さんざん「これは叩かれるぜ!」と解説してきたものの、あれは主にTwitterだと叩かれることが多く、別のSNSに移ることで解決します。そしてその叩かれないSNSとはズバリInstagramです。

InstagramTwitterのように常に舌なめずりをして、自分だけは安全地帯から叩ける相手を探して回遊する妖怪もいなければ、Facebookのように交友関係の広さや所得の高さをアピールするための被写体を写真に入れてマウントする妖怪もあまりいません。

それはなぜかというと、全員が空だのメシだの動物だの今日のコーデなんかのしょうもない写真ばっかり上げているので「俺もしょうもない写真ばっかり上げるから、お前もしょうもない写真を上げていいよ」という暗黙の了解がユーザーの間で常識となっているからです。

2.自撮りを他撮りに偽装する

とはいってもやはり「ヤダヤダ!Twitterで私の可愛い自撮りで1万RTいきたい!」と言う方もいらっしゃると思います。1万RTされるかどうかはあなた次第ですが、Twitterで叩かれないで自撮りを上げる方法は存在します。

それは自撮りを他撮りに偽装すること。これは割と古典的な手で、腕を限界まで伸ばしたり自撮り棒を使って撮影した後トリミングし、他撮りだと見せかける方法です。

「友達にいつの間にか撮られてたw」と言いながら貼れば「みなさああああん!!ここには自意識なんて微塵も感じられないでしょおおお!だって人が撮ったんだから!!盛れてないし!修正も!してない!」というアピールができるという寸法です。

そしてここでは更に次の段階に進みましょう。知り合いに金でも払うなりなんなりして自分が納得行くまで他撮りをしてもらいましょう。

それが終わったらその知り合いのアカウントで写真を貼ってもらい、それをRTして「いつの間に撮ったしw」とすっとぼけましょう。この際はちゃんと画像に自分をタグ付けするのを忘れずに。自分のアカウントで貼らなければいいので、脳内で錬成した架空の友人のアカウントを作ってもいいです。

ここまで来るともう完全犯罪。あなたを叩く人間はもはや存在しないでしょう。

3.メインは自分ではないことをアピール

「このアクセを買いました~♡」と小物を写しつつもちゃっかり自分も写ることで「これは!あくまでもアクセが主体で!決して!自分の容姿を!褒めてもらおうなんて!微塵も!本当に微塵も!思ってないんですうううう!!!」とアピールするやり方です。

これは小物と自分の写真上でのバランスが重要で、自分が8割ぐらい写ってるとさすがに見てる側にバレます。そして「◯◯買った~!」と言って商品が一切写ってないなどの愚行はやめて下さい。叩かれやすいパターンの3に該当しますし、何より購入したものの報告なのに写真にはその物体が一切写ってないという、禅問答のようなシュールな状況はネットで暇を持て余したピラニアのようなユーザーの格好のエサになりがちです。

またネタ画像を自分で撮ったり変顔をするのも「メインは自分じゃない!」という言い訳をするのに効果的です。特に容姿が良い人が変顔をすると「こんなにかわいい/イケメンなのに気取らないとか素敵…」と好感度が上がる効果も期待できます。

おわりに

という訳で色々と書いてきましたが、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。これからのあなたの楽しい自撮りライフの助けになれば幸いです。

まぁでもこの記事を書くにあたって色々なアカウントを調査したんですが、あまりにもSNOWが普及しすぎていて、しかもSNOWの補正が劇的すぎてだいたい別人なので「こいつら別人の顔貼ってかわいいとかブスとか何なの…これもう絵に描いた餅じゃん…」と虚無を感じてしまいましたし、連日SNOWのネズミ自撮りを見てしまったせいでミッキーを見ても「こいつもSNOWで盛ってんのか…?」と精神が崩壊しかけました。

色々書きましたが今回僕が一番言いたいことは

男はSNOWの自撮りをするな!!!!

ですね。今日はこれだけ覚えて帰って下さい。

 

 

お母さんといっしょに買うと特典をもらえるラノベを、男オタクをママに仕立て上げて買いに行った話

  はじめに

 先日、ネットをやっていると「このラノベのタイトルひどすぎwwww」みたいな感じで取り上げられていた本があり、「またこのループしてる話題か…。すぐには全体が把握できないラノベは、他との差別化のためにタイトルでキャッチーだったりインパクトを出す必要があり、作者も編集者も日夜知恵を絞ってるんだからしょうがないだろ…」と思いながら開くとそこには

 

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『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?』

 

というタイトルが。うん、これはセンス良いタイトルだと思います。長文系にカテゴライズされながらも2chスレタイアフィブログのタイトルみたいな臭さが無い上に、JRPG黄金世代を生きたオタクたちに訴求するインパクトあるタイトル。全体攻撃で二回攻撃ってドラクエはやぶさの剣とブーメランが合体したのと同じですよ?

 

元ネタは90年代に作られたパナソニックのキャッチコピーである『きれいなおねえさんは、好きですか。』だと思いますが、当時の一般男性がこぞって「そんなもん好きに決まってるだろ!!」と叫んでいたのに対し、こちらはオタク男性がターゲットなので「いくら全体攻撃で二回攻撃とは言ってもねぇ…。物理属性の耐性持ちだったらどうするの?やはり無属性魔法攻撃じゃなきゃ!」「お母さんって…さすがに血縁関係はひくわー、やっぱお母さんは年下で血の繋がりが無いみりあちゃんが最高バブ」「俺の好みは次元の狭間の宝箱を開けるといきなりタイダルウェイブで全滅させるタイプのお母さんかな」などとめんどくさいことを早口で言い出す輩がかなりいると思われます。

 

このラノベに対するコメントをいくつか見てみたのですがやはりケチをつけてる面倒なオタクが存在してて、その中で僕が一番好きなのが「ギリメカラに対して無力」です。(※ギリメカラはRPG女神転生シリーズに出てくる敵で物理攻撃を反射するので殴ると死にます。)

 

驚愕のフェア 

 そんなこんなでタイトルも僕的に気に入って「買おうかな~」と思ってたところアニメイトで特典がもらえるキャンペーンがあることを知るのですが、これがまた頭のネジがブッ飛んだフェアなんですよね。

 

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対象商品をお母さんと一緒にお買上げ頂いたお客様にSS入り小冊子をプレゼント!そのフレーズを見た途端40歳ぐらいの派遣社員のオタクが介護中の母親を連れてアニメイトに行く姿が脳裏によぎってボロボロ泣いてしまいました。

 

しかし冷静に考えると、無関係の人を連れて行っても「母親の写真入り身分証明書と戸籍謄本を見せてください」なんて言われる訳がないし、適当に誰かにママになってもらえばいいんですよね。

 

 

せっかくだから特典も欲しいしアニメイトで買おうと思ったんですが、僕はお母さんには愛想を尽かされて連絡を取る方法がないですし、女性の知り合いなんかもいないのでこの特典が欲しければ知り合いの男オタクをママに仕立て上げるしかないんですよ。

 

という訳で知り合いのオタクに「あのさ…明日アニメイトに付き合ってくれない?」とLINEを送ったのでした。

 

いざアニメイトに出陣

フェア開始当日、駅で待ち合わせをしてアニメイトに向かいますが、今回の僕の計画をどう説明したらいいものかと考えてるうちにアニメイトの前まで着いてしまいます。

 

しょうがないので「なぁ…俺のママになってくれないか…?」と切り出します「なんだこのキチガイは?」みたいな表情をした男オタクさんですが、一から順に説明するとようやく分かってくれたようで快諾してくれました。

 

しかしアニメイトの店の前で男オタク同士で「俺のママになってくれないか?」と告白するなんてまさか自分の人生でそんな場面が訪れるとは夢にも思いませんでしたし、BLの中でもかなりニッチなシチュなんじゃないでしょうか。

 

店の中に入りラノベ新刊コーナーに行くとありましたありましたお目当ての本が、さっそくレジに持っていきます。しかしいざ店員を目の前にすると「男はママじゃねーだろ!」とごもっともなツッコミを入れられて特典をもらえなかったらどうしよう…と不安になってきます。

 

勇気を振り絞って「あっ、あの…この本、お母さんと一緒、特典…。この人おっ、お母さん…」と男オタクを指差しながらコミュ障全開で話しかけると「はい、こちらの商品。確かにお母さんと同伴だと特典が付きますね。ただいまお持ちします」とめちゃスムーズにやりとりが終了しました。アニメイトの店員さん、ぐう有能!僕たちは店の外でハイタッチをしてそのまま夜の街へ消えていったのでした。

 

結論

という訳でこれで身をもって証明することができたんですが

アニメイトの、お母さんと一緒に行くと特典をもらえるフェアは、男のオタクをママだと言い張っても本当にもらえる」

という結論になりました。(噂によると2次元画像や抱き枕でもお母さんと言い張れば特典をもらえるらしいので誰かチャレンジしてみて下さい。)

 

 

 

中年男性が女子小中学生に声をかけても許される時代があった!?「声かけ写真展」に行ってみた感想

 

 はい、というわけでね!今日は声かけ写真展に行ってきた訳なんですけれども……っと自然にこのまま続けようと思いましたが、今このブログを読んでる人は「は?声かけ写真って何?声かけ事案なら知ってるんだけど」って思う人が多数だと思います。なのでこの説明から始めます。

 

■声かけ写真とは?

 まだ大らかだった30年前に、カメラマンが被写体である女子小中学生に了解を得て撮影した写真のことで、子供に道を尋ねたりあいさつしただけで事案になりかねない現代では消え失せてしまった古代のロストテクノロジーのことです。

 

 そして今回、その大らかだった時代を真空パックした少女写真の展示があるということで知り合いに誘われた僕は「へぇ…おもしろそうじゃないの」と快諾して同行したのでした。

 

 最寄り駅で待ち合わせて合流した後、同行者が急に「ラーメンが…ラーメンが食べたい…!」と言い出して面倒だったので「今“円”を使って周囲のラーメン屋を調べてみたがダメ…!奴ら“絶”が上手すぎる…。かなりの使い手に違いない」と適当にあしらって写真展が開催される場所までたどり着きました。

 

■ちょっと驚きの場所で行われる写真展

 実際に開催場所まで行ってみるとそこはどう見ても現役で稼働してるタイプの学校。グラウンドで遊んでいる生徒らしき人もチラホラ見えます。え…?「こんな場所でロリコンのズリネタを陳列してるのかよ!」「こんな場所で良識派に誤解されかねない少女写真を展示しているのか!」とびっくりしてしまいました。

 

 まぁ実際に展示が行われているのは今は廃校になった中学校で、隣にある小学校を見て現役で稼働していると思ってしまった訳ですね。でもこの時点で「攻めるな~」と思ってしまいました。

 

 そしていざ写真展の会場に入ると、料金を支払う代わりに一冊のパンフレットを渡されます。

 

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う~ん、サブカルの香り漂う表紙です。でも今やカジュアル化してしまったヴィレヴァンに置いてあるというよりもタコシェなんかに置いてあるミニコミ的な佇まい。ほのかにヘンリー・ダーガーなんかのアウトサイダーアートのエッセンスも感じ取れます。

 

ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で

 

 

 ■これが声かけ写真展だッ!

 恐る恐る展示場となった廃校の一室を見渡すとかなりの量の少女写真、少女写真、少女写真。その一部を紹介しますね。 

 

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 なお三枚目の最後の写真は撮影者のプロフィールで、「私が心を込めて育てました!」な農家を思わせる「私が心を込めて撮りました!」的な顔写真と「レンズを通して彼女の目と私の目が合っている。片思いの異性に告白している瞬間そのものだった」とやけにエモいテキストがあるせいで、「あぁ…この人が少女に声をかけて仲良くなってこういう写真を了解を得て撮ったんだな…」とストーリー性が高まる仕掛けになっています。

 

■撮影 OK/NG のギミック

 なお、バンバン写真を貼りまくってますがこの廃校の教室内ではバンバン撮影OK。しかし窓の外の現役稼働中の小学校のグラウンドが入るような写真を撮影してはいけません。初めは謎だったんですが、しばらくしてようやく

 

展示が行われる廃校の中=「声かけ写真も撮れた、失われた大らかな時代」

外の実際の小学校=「声をかけると事案になる今の時代」

 

というメタファーを込めた皮肉だということに気付きました。

 

■僕が最高だと思った写真TOP2

 まずはコレ

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 白黒なのがノスタルジーをそそる上に裸足なのが少女って感じで良いです。脇に脱ぎ捨てた靴も風情があってナイス。なによりしれっと手に持ってるタコハイ。これってジュースでもなんでもないれっきとしたお酒、ハイボールです。飲酒する女児ってどう考えてもアウトなんですが、当時の大らかな空気がなぜか許したんでしょう。

 

次がコレです。

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  また白黒ですが、やっぱりバイクと女の子の組み合わせは良いですね!オタクにとっては鬼に金棒のような黄金コンビネーション。ところで、この少女が寄りかかってるスクーター、よく見るとスズキのスクーターです。

 

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声かけ写真を撮らせてくれた少女ももしかしたら成長して『ばくおん!!』の鈴乃木凜のように、自分が大好きなメーカー以外を蛇蝎の如く忌み嫌い、頑として他者の意見を聞き入れないアスペバイク狂信者になってしまったのかもしれません。 

 

SNS時代だからこそ分かる少女写真の良さ

 現代は総SNS時代、InstagramTumblrのダッシュボード、Twitterのタイムラインに情報のわんこそばかよ!と突っ込みを入れずにはいられない位、濁流のように写真が流れ込んでくるのが当たり前の時代です。

 

 そしてその写真の内容も、「最高の仲間たち!」と言わんばかりのルフィ的センスのBBQ写真や、これまた陰キャラをみんなでハブって手に入れた絆をアピールするピースで作った輪っかの写真、「私、オシャレ/サブカルに見られたいんです!」という自意識がバキバキに漂うトイカメラっぽく加工した空の写真。「はぁ…わたしブスすぎ…」とコメントが付けられた、囲いからの「そんなことないよ!」という返事を熱帯雨林の食虫植物のように待っている自撮り。

 

 そんな不純な人間の感情や意識が一切感じられずカメラマンと被写体の関係が一瞬だけ切り取られたような今回の写真には、思わず「ふん…悪くないわね…」一昔前のツンデレヒロインのような台詞を呟いてしまいました。

 

 

■おわりに

 今は失われてしまった大らかな時代を象徴する声かけ写真を展示するという企画でしたが、個人的に年々インターネットが過剰に良識のある人や過剰に正義を行う人のおかげでどんどん住みにくくなっているという実感があったので、他人事とは思えずに「今のネットの遊び場も声かけ写真のように無くなってしまうのかなぁ…」としんみりしてしまいました。

 僕としては鬼が出るか蛇が出るか分からない、闇鍋のような文化や面白いことができる場所が大好きなので、なんとか自分ができる範囲でこういった流れに一石を投じられればいいのになぁ…、と思いつつこれからもブログを書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

■おまけ

 なお、撮影者の一部がロリ雑誌『アリスクラブ』と深い関わりがあったりパンフレットの寄稿者の中に90年代に一世を風靡したロリエロ漫画作家がいたことはナイショですよ。今は大らかな時代ではないですからね。あとこのイベントの開催は5/8までだったので、行きたい人は第二回の開催を祈りましょう。