2次元好きのオタクが初めて地下アイドルのイベントに行った話

地下アイドルってひょっとしてヤバいの?

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この間「地下アイドルはヤバいよ…」という話を色々な人から聞いてしまい怖くなってちょっとぼかしつつTwitterで↓のようなことをつぶやきました。

もちろん同意してくれる方もたくさんいたんですが、一部の地下アイドルにハマっているオタクたちから文句を言われまして

「は?お前は見たのか?ソースを出せ!嘘だ!嘘だッ!

ひぐらし雛見沢症候群になってしまった人

「ま、俺が推してる◯◯ちゃんは、まだコウノトリが赤ちゃんを運んでくると思っている純粋な子だけどね」

人前で露出の高い格好で歌い、金を取って握手をするような女の子を純粋だと信じ切ってしまう素直な人

コポォ…アイドルは…処女…コポォ…

とオタクを通り越してクトゥルフ神話の邪神みたいになってしまう人

などなどたくさんの苦情を受けた上に

「お前は地下アイドルの真実“トゥルー”を知らない…!」

と地下アイドルがたくさん出るイベントに強制連行されることになってしまいました

行くぜっ!地下アイドルイベント

イベントの会場に着くとオタクが行列を作っていました

ちなみに場所は皇居の近くだったんですが、オタクの集合体が禍々しい瘴気を生み出していて、まるで天皇を呪殺するために集まった呪術師のような感じでした

とは言っても若い大学生くらいのオタクも多く、小綺麗な感じの人もたくさん見かけたので

「自分が想像してたよりも普通の人もかなりいるなぁ…」

と思わずつぶやいてしまいました

するとすかさず同行してくれたオタクのAさんが説明に入ります

握手やチェキという接近イベントがあるので、アイドルのオタクはその他のオタクに比べて身だしなみに気を使うことが多いんですよ

確かに僕や僕の周囲にいるような、とらのあなの同人誌コーナーで、えっちなサンプルを血眼で吟味するだけが生きがいようなタイプのオタクはほぼ見当たりません

それどころか女性ファンの姿すらチラホラ見当たります

見た感じファッションやメイクも推しのアイドルに寄せているようで、女性声優やラブライブのイベントでもこういった女性を見かけましたが、アイドルが女性にとっての憧れの対象になってて、一種のロールモデルになっているのだと思います。

ちなみにイベントの料金は当日券で3000円。8グループ観れるのでお手頃な価格だと思いました。

いざライブ!

実際ライブが始まると「タイガー!」「ファイヤー!」と謎の叫び声が聞こえます。

「うわなにこれ…」とビクビクしながらこの初体験を味わっていると、オタクのAさんが解説を入れてくれます。

「これは地下アイドル現場だと必ず行われる『MIX』というやつですね。他にも『うりゃおい』『PPPH』『ふっふ~ふわふわ』なんかがあります」

ただオタクが叫んでるだけなのに必殺技みたいに名前つけすぎでしょ!と思ったんですが、口には出さず適当に「へぇ…深い…」とその場をやり過ごしました。

ちなみにオタクたちがホラー映画のクリーチャーや、座敷牢に閉じ込められてるタイプの人みたいに激しく奇妙な動きをしてて、それにも驚いたのですが、ああいった動きにも1つ1つ名前が付いてるんだそうです。

途中で推しがいるグループが出たのか、持ち時間の20分ぐらい延々と「ア゛ーーーーッ!!◯◯ちゃんかわいい!!!」と叫んでいる人がいたので僕が顔を青くして震えていると、オタクのAさんが「ドルオタは推しの娘が出た瞬間にIQが8ぐらいまで下がるんですよ」とフォローを入れてくれました。

そんなこんなで地下ドルのライブを歌も踊りもけっこう楽しみ、最後の方は僕もサイリウムを振ってノっていました。

オタクのAさんに「どうでしたか?」と感想を求められたので「いや~楽しかったですよ。ただみんな歌がけっこう下手なのと、なぜかユーロビートの曲調が多いと思いました」と答えると、「歌が上手いとオタクには引かれるんですよね。やっぱり自己肯定感が低いオタクは心の底で自分が見下せる女を求めてるフシがあります。あとオタクは音楽を理解するセンスが壊れているのでユーロビートでしかノれないんです。」と爽やかな笑顔で答えてくれました。

待ちに待った物販

「ライブも終わったしメシでも行きますか?」と撤収モードになっていると「何言ってるんですかッ!物販に行かないなんて今日来た意味ゼロですよッ!」と激しく怒られました。

物販はもちろんアイドルのグッズも売ってるんですが、握手ができたりチェキが撮れる接近イベントがいろいろな理由でメインらしく、それはアイドルと直に触れ合えるオタクとしても、ごっそりここで稼げるアイドル側としても物販こそがメインらしいです。

「じゃあ記念って意味でも握手してチェキるか~」と軽い気持ちでオタクのAさんが推してる娘の列に並びます。

しかし並んでるうちに「ってかそもそもファンでも何でもないし何話そう…」と不安が芽生えてきます。

そしていざ自分の番が来た時「アッ…アッ…」となってしまいましたが、ぎゅっと手を握って笑顔で「どうしたの~?今日は初めて?」と話し掛けてくれます。

さすがにコミュ障の僕もその優しい対応にようやく話せるようになり、最後の方は調子に乗って「初めて生でアイドル見たんだけど、ワンオクのライブより良かったよ」とかワンオクのライブなんて行ったことないのに超適当なことを言ってしまいました。

いや~、これは危ないですわ。

僕は訓練されているのでドハマリはしませんでしたが、自分が応援してるアイドルのステージを見て、握手できてお話できる。

これはそこら辺の弱いオタクだと簡単に「ガチ恋した…」とか言いながらコロっといってしまいそうですね。

オタクのAさんもニヤニヤしながら「どうでしたか?オタクは普段女性と触れ合う機会がゼロで、なおかつ好意的に話を聞いてくれる女性も生活圏の中に皆無。なのでこういった接近イベントを経験すると、麻薬中毒患者のようにアイドルとの触れ合いを渇望するんですよ」と言ってきます。

興が乗ったのかさらにオタクのAさんが「2次元のアイドルが好きな人ほど接近イベントがある地下アイドルにハマる素養があると思います。アイドル好きには単にアイドルという神格化された存在が好きだったり、推している自分が好きだったり様々な理由がありますが、2次元では決して得られない肌のぬくもりや、自分の話に即レスしてくれる肯定感と速度感があるので、もうただのデータで構成された女なんかには戻れない人も多いですよ」と興味深い話を続けます。

「なるほど…。一度生身の女に直に触れてしまうとマウスクリックやスマホタップでしか干渉できない女には戻れない…。オタクはやっぱり強がってはいても、結局データの女よりタンパク質の女なんですね…」と美味しんぼのカレーの話を思い出しながら適当に相槌を打っていきます。

ちなみに僕が思い出してた美味しんぼの話はコレ

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ちなみにチェキも撮って、チェキにはアイドルからのメッセージが書かれるのですが、僕の会話も顔も一切褒める所が無かったのか服装タイプすぎ♡」と書かれていて、どうにかしてオタクを肯定しようというその心遣いに泣きました。

オタクなんてちょろいので、女の子が「えー!すごい!酸素を二酸化炭素に変換してるとかすごすぎるよ~!」と言って普通の人は皮肉だと捉えることでも、女の子から褒められることなんて無いので「いやぁ…それほどでも」 と赤面しながら真に受けちゃったり、「お前こそが俺の酸素!!」アスペみたいな返しをしたりすると思います。

おわりに

という訳で地下アイドルイベント楽しかったです。

こりゃハマる人いるな~。と納得しまくりでそりゃ前田敦子はキリストを超えたとか山口百恵は菩薩である」とかアホなことを言い出す人も出てくる訳ですな、って思いました。

しかしそういう魅力的な側面がありつつもそばに深い闇が横たわっているのも事実。

どこぞの地下アイドルがオタクと繋がって妊娠中絶して、激怒した事務所から契約解除されたニュースが流れたり、ドキュメンタリーで『手ブラチェキ』などのえっちなお店まがいのサービスが放映されたり、表に出てる情報だけでもその闇の深さは計り知れないです。

こういうグレーゾーンの楽しみだからこそ、用法用量をよく守って適度に付き合ってゆくのが正しいのかもしれませんね。